[月刊チャージャー]
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バックナンバー 2005年8月号
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【調査】沈みゆく船からいち早く脱出するネズミのようになれ! ここ10年間で倒産した会社の特徴・前兆アレコレ
 2005.08 CONTENTS
 Theme No.1
ここ10年間で倒産した会社の特徴・前兆アレコレ
 Theme No.2
高田純次流“かっこいい大人”学入門
 Theme No.3
暴漢やテロルに対峙する、厚さ8mmのボディーガード
 Theme No.4
サラリーマンへの健康指南?大丈夫、そう簡単には死なん(笑)
 Theme No.5
投資に失敗してトホホな人たちの、痛〜い実態
 Theme No.6
それは、たった3畳のオモチャ屋から始まった。
 Theme No.7
夏川純の理想の相手は、フツーのサラリーマン?!
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専門家の御指南。倒産企業の黄信号はここだ!

300社以上のコンサルティング経験をもつ酒井英之氏(UFJ総合研究所チーフコンサルタント)に、倒産する企業の特徴をたずねてみた。
◆Profile
酒井英之(さかい ひでゆき)
1963年岐阜市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。経済産業省登録中小企業診断士。情報機器メーカーに入社し、2年目に考案した商品が大ヒット。営業部では連続優秀セールスマン賞受賞。その後、経営コンサルタントに転身。300社以上におよぶコンサルティング経験を持ち、さまざまな講演のために全国を駆け回っている。
著書に『なぜ社員の意識は変わらないのか』『勝ち組になる会社・なれない会社』『「稼ぐチーム」のつくり方』(以上、PHP研究所)、『最強の名古屋商法(共著)』(アーク出版)など。
「沈むはずがない」という幻想。
―――タイタニック号に見る大型倒産の特徴


かの有名なタイタニック号沈没事件。最新鋭の技術を駆使した豪華大型客船が、まさか一夜にして沈没するとは、誰も想像していなかったでしょう。さて、ここで注目したいのが、タイタニック号の沈没経緯です。実は、タイタニック号が氷山に衝突するまでの間、別の船から何度となく「氷山に注意せよ」という警告が出されていました。にもかかわらず、タイタニック号はそのまま進み続け、氷山に衝突。氷山発見から衝突までの時間はわずか37秒でした。

再三の警告にもかかわらず、衝突の37秒前まで耳を貸さなかったタイタニック号。その最大の原因は、「沈むはずがない」という、船長以下の思いこみです。その思いこみのせいで、「危険シグナル」に対して鈍感になっていたのです。企業倒産の実態もまさにこれと同じ事が言えるでしょう。「我が社がつぶれるはずがない」という思いこみが仇となり、倒産直前まで正しい判断がとれないケースが多いのです。

では、一社員としていかに「倒産の危険シグナル」をキャッチするのか。その「危険シグナル」を簡単にご説明しましょう。

■資金繰りがうまくいかない企業は、こんなほころびが出始める。
1.残業代・賞与がカットされる。
2.社内設備・施設(工場やゴルフ場など)を売却し始める。
3.社員旅行や定例パーティーなどの恒例行事が取り止めになる。
4.経費精算が以前より遅くなる。(あらゆる面で支払サイトが延びる)

■経営陣のこんな様子を見逃すな!
1.(同族企業の場合)親子・兄弟げんかが目立つ。(経営がうまくいっていない証拠)
2.有能な役員が理由を言わずに退職する。
3.(中小企業の場合)社長と社員の距離が遠くなり、社長が現場に全く出向かなくなる。

■一緒に働く従業員は大丈夫?
1.配置転換(特にリーダークラス)が以前より頻繁に起こる。(経営者が立て直しに必死)
2.にわかには信じがたい大口案件の受注、大きな提携話の噂が飛び交うようになる。
3.とにかく売上をのばすのに必死で、上司から「売ってこい!」の命令ばかりが増え、「なぜそうするのか」の説明がなくなる。

■職場の雰囲気からも経営状態をチェック。
1.机の上に書類がちらばり乱雑な状態。(社内の緊張感が欠けている)
2.倉庫の在庫商品が増え、新しいものと古いものがごちゃごちゃになる。
3.あいさつの声が出なくなる。社内の雰囲気が暗い。
結論:何事も“備えあれば憂いなし”。危険シグナルにはいち早く反応。そして、自分の社内価値より、市場価値を高めるべし。

ご覧の通り、企業倒産は突然降りかかる大地震のようなもの。とはいえ、倒産の可能性がある企業には、社内に変化・前兆があるはず。その危険信号にいち早く反応できるよう、アンテナを張っておくべきだろう。また、突然の倒産にも焦ることなく身を守るためには、前もってきちんと対策を講じることも大切だ。公的資格にチャレンジしておくもよし、将来性の高い分野を研究しておくのもよし。可能性のある20代〜30代であれば、社内の人より社外の人(お客様や同業者)から高く評価されるような人間になっておくべきである。




取材・文/篠田花子(ジオコス)
取材協力/UFJ総合研究所

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