[月刊チャージャー]
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バックナンバー 2005年8月号
 Theme No.5 | 1 | 2 | 3 |
【調査】甘い話には裏がある。あわや一攫千金から急転直下! 「投資に失敗してトホホな人たちの、痛〜い実態」
 2005.08 CONTENTS
 Theme No.1
ここ10年間で倒産した会社の特徴・前兆アレコレ
 Theme No.2
高田純次流“かっこいい大人”学入門
 Theme No.3
暴漢やテロルに対峙する、厚さ8mmのボディーガード
 Theme No.4
サラリーマンへの健康指南?大丈夫、そう簡単には死なん(笑)
 Theme No.5
投資に失敗してトホホな人たちの、痛〜い実態
 Theme No.6
それは、たった3畳のオモチャ屋から始まった。
 Theme No.7
夏川純の理想の相手は、フツーのサラリーマン?!
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なぜ投資をするの? 投資の価値って何だろう??

ベストセラーになった『社長失格』の著者、板倉雄一郎さんに“投資の意義”について聞いてみた。
◆Profile
板倉雄一郎(いたくら ゆういちろう)

1963年千葉県生まれ。1983年にゲームソフト会社を設立。1991年株式会社ハイパーネット設立。
1996年、栄えあるビジネス賞を総ナメにし、米国での株式公開、ビル・ゲイツと商談、日経の一面を飾り、フェラーリに乗り、白金の一軒家に住む、絵に描いたようなサクセスストーリーを生きる。が、1997年12月(株)ハイパーネットの倒産と自己破産。2000年、ベンチャーキャピタルであるベンチャーマトリックス(株)代表取締役会長となり、現在は企業コンサルティングをはじめ、「企業価値評価セミナー」など、講演や執筆で幅広く活躍中。
著書に、『社長失格』『失敗から学べ!「社長失格」の復活学』(以上、日経BP社)、『ベンチャーわれ倒産す』(小学館文庫)、『敗者復活の経営学』(PHP研究所)など。
自分にとって幸せな「投資」とは?

僕も株(投資)で大失敗したことがあります。自分の会社を潰したということは、そういうことです。とはいえ、僕は今でも投資活動を止めていないし、投資で儲けることは否定しません。株式投資でキャピタルゲインを得ることは資本主義の大鉄則でもあるわけですから。

さて、投資で儲ける方法には、二つの異なる種類があります。それは、「投機」と「投資」です。前者は、短期トレードなど価格変動そのものに対して興味を持ち、お金を儲けることを目的としたもの。後者の場合、企業の価値創造に対して資金を投入する「バリュー投資」です。比較的長期にわたって投資し、みなで企業の価値を高めることで利益を得るという考え方です。

僕は、短期トレードで成功した人物を何人か知っています。そして、彼らの多くは「心の歪み・わびしさ」を味わったと言います。なぜなら、短期投資は常に孤独なものだからです。キャピタルゲインを得ることができても、それは投機した資金が価値創造に貢献した結果として得られたものではない上に、誰かと喜びを共有できるものでもありません。よって、莫大な利益を手にしたとき「この金は何の代価なのか。何の役に立っているのか」ということに疑問が沸いてくるわけです。そもそも、短期投機家の大部分は、損失に終わるわけです。

「それはオレが丸1日、トイレに行く時間さえ削ってパソコンに向かった代価だ。労働と同じだ!」と反論する人もいるでしょう。しかし、考えてみてください。短期トレードは常にゼロサムゲームです。誰かの損失のおかげで別の誰かが儲けているということに過ぎないのです。一体その投資活動は、社会にとって何の役に立っているのでしょうか。1日中パソコンに向かっている間に、労働して稼ぐほうがリスクも少なく、社会的意義も高い。あるいは、その間に自分を向上させるべく“自分への投資”をしてもいいかもしれません。長期的に見たときに生涯で得られる価値は、短期で得る儲け以上の価値があるのではないではないでしょうか。

もちろん、僕は金を儲けることを否定しません。ただ、「投機家」と「投資家」では、金儲けに対する取り組み方が違うのです。どちらが、自分にとって幸福か。今一度、考えてみては?
結論:投資にはリスクがつきもの。リスクを想定できない人は手を出すべからず。

有り余るお金を企業に投じるならまだしも、身銭をきって投資するには、当然そのリスクの大きさを考えておくべき。ブームに乗って軽い気持ちで始めると、痛い目をみることもある。また、“自分の生活を豊かにするための投資”であるならば、その時間の使い方や手段を再度見直してみては?




取材・文/篠田花子(ジオコス)

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