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2秒録るのに3日かかった、
英語でのレコーディング。
山本:ラウドネスのアメリカ進出はすごかった。マジソンスクエアガーデンで歌った日本人アーティストって、ラウドネスくらいじゃない?
二井原:そうかもしれませんね。
山本:やっぱり大変だった? 英語とか最初から話せたわけじゃないでしょ?
二井原:全然。22歳まで、イエスとノーしか喋れませんでした(笑)。
山本:いろいろ面白いエピソードもありそうだね。いくつか、ここでは言えないようなことも聞いてるけど(笑)。
二井原:いやあ、それは置いといて(笑)。最初にビックリしたのは国の広さですね。真夏のテキサスでライブやって、翌日は雪のバンクーバーでステージに立ってる、なんてこともありましたから。こんなに違うんだぁ、って。
山本:アメリカは何周したの?
二井原:3周です。1周するのにだいたい2ヶ月半かかりました。
山本:日本人だし、珍しがられたりしなかった?
二井原:日本人どころか、東洋人を見るのが初めて、みたいな地域もありましたね(笑)。でも、向こうにいる間にMTVのインタビューをよく受けていたんですよ。そうすると、テレビで僕の顔を見たという人がけっこういたりして、MTVの影響力には驚いた。
山本:英語のレコーディングなんて、苦労したんじゃない?
二井原:スタジオ入って歌ってみて、「お、けっこう英語になってんじゃん」とか思ってると、「テキサス訛りがあるんだけど」って突っ込まれたりしました。向こうのプロデューサーは厳しかったですね。特にマックス・ノーマン。「R」の発音ができなくて、2秒録るのに3日かかったりしてたんですよ。そうしたら、「詞をとりあえず朗読してみろ」って言われて、マイクの前に立たされて(笑)。「はいもう一回!」「ダメもう一回!」みたいな。
山本:イジメじゃん(笑)。 |
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二井原:イジメでした(笑)。どうしてもうまく発音できない単語があると、その場で書き換えたりしてね。でも、やっぱり慣れてくるもんなんですね。レコーディングが半分くらい進んだ頃には、なんとかなっていた。
山本:しかし、よくそこまで耐えたなあ。
二井原:何度も逃げ出したくなりましたけど(笑)。
山本:責任感がすごかったんじゃない? 日本のハードロックを背負って来ているということもあっただろうし、何より、自分の夢を果たせるという喜びも大きかったはず。
二井原:まあ、クビになるのはしょうがないけど、自分から降りることだけはしないと決めていました。ここで逃げたら日本のファンはがっかりするぞ、って自分に言い聞かせて。あんまり気張ってたんで、一曲目のレコーディングが終わって「OK!」の声を聞いた途端に、腰が抜けました(笑)。
山本:そのへんの苦労が、こないだの中国語でのレコーディングにも役立ったのかな。
二井原:中国語って、息が抜ける発音なんですよね。普通はシャウトしにくいんだけど、英語で慣れてたおかげで助かりました。ちなみに、最初はカタカナで歌詞を書いてたんですけどよくわからなくて、次にアルファベットにしてもやっぱりダメで、しまいにはアルファベットを漢字に置き換えてみたりしました。「G」は「痔」とか(笑)。 |
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