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いつも笑顔でいられる秘訣教えてよ。
山本:当時はどんなバンドをよく聴いていたの?
石原:マイケル・シェンカーとか。その前に、Y&Tの音がめちゃくちゃ好きでしたね。
山本:Y&Tかあ。BOWWOWでレディングフェスティバルに出た時、同じ日にプレイしたことがあったなあ。今でも覚えてるのが、夕暮れをバックに、“Forever”のサビを延々とリピートしてて、会場の客が大合唱でひとつになったこと。あれは最高の瞬間だったな……。ライブっていろんな思い出ができる場だよね。
石原:アースシェイカーでは、キャラバン一台で日本全国、どんなところもまわっていましたね。喫茶店とか、ドライブインとか。それこそドラムセットが入らないくらいの小さな飲み屋とか。厨房カウンターの中でメンバーが演奏してたりとか(笑)。
山本:シャラって、そういう過酷なツアー中でも、ニコニコしてそうだね。いつも、笑顔でいられる秘訣ってなんかあるの?
石原:うーん、なんですかね。例えば、人に対して怒りがこみ上げてきた場合でも、必ず、自分から電話かけて直接会って話すようにしたりとか。実際に会ってみたら、怒りの原因もたいしたことじゃない場合が多いし。だから、ひとりではあまり考え込んだり、落ち込んだりはしませんね。
山本:女の子に振られても平気なんだ(笑)。
石原:いや、そんなことはないですよ(笑)。辛かったですよ。とはいっても、中学一年の時でしたけど。
山本:でも、恋愛って振るほうが辛いんだと思わない? 俺、いまだにすっごい胸が締め付けられることがあって何十年後かに、その子にちゃんと謝ったんだよね。子供だったとはいえ、あの時のことは罪悪感として残ってる。シャラはそういう辛い経験ってある? |
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石原:うーん、恋愛じゃないですけど、アースシェイカーを解散するって言い出す時ほど辛かったことはないですね。その頃は毎日、胃が痛かった。あー、今日こそ解散を言い出さないとって、一週間くらい悩んでたりして。
山本:バンドって、自分の家みたいなものだから、本来はいちばん安心できて、ゆっくりできて……多少言い合いになっても、家族みたいに許し合える関係でありたいよね。でも男女関係じゃないけど、最初は同じでもやがてみんなの価値観が違ってくる。その時期って、グランジの大ブームが起きて、ハードロックやヘヴィメタルが下火になってきた頃だよね。
石原:'93年ですね。メンバー間で音楽に対する考え、温度差が違ってきたのが、直接の原因でしたね。
山本:人間関係の摩擦って、周囲の流れにちょっと陰りが見えはじめた時に起きやすいんだよね。会社にしても、経営的にヤバいところが見えてきたら、みんな、途端に言いたい放題になるっていうから。デリケートなバランスを取りながらも何とかまとまっていたものが、ガラガラと崩れていくのを見るのって辛いよね。
石原:めちゃくちゃイヤでしたよ。何度か話し合ったんだけど、うまくいかなかった。
山本:でも、不思議なもので、バンドのメンバーって、一度解散してから再結成すると、いつ会っても、いつ飲んでも心から笑い合えるような関係になれるんだよね。
石原:あれは本当、不思議ですね。 |
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