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日本人の浮気に対する意識。
先進国になればなるほど、結婚適齢期は高い水準を示すと言われているが、その原因のひとつとして女性の社会進出が挙げられる。しかし、ここ数年における日本の適齢期上昇、婚姻件数の低下はそれだけではない。
埼玉県に住む不動産関連会社に勤める大島圭介さん(29歳)は彼女のほかに、二人の女性と交際をしているという。
「特定の女性と結婚してしまうと、他の女性と付き合えない。日本の法律では、浮気を認めていませんから、籍を入れてしまうと男性が慰謝料を払うなどかなり不利。だから、僕は結婚せずに複数の女性と付き合うんです。もちろん、彼女たちにも承諾してもらってます」
『モテる呪文』で注目を集めるハーレム男こと、渋谷博仁容疑者ではないが、複数の女性と交際する男性が増えている。名古屋テレビが制作する夫婦交換番組『ラブちぇん』が空前の大ヒットとなるなど、いま日本人の浮気に対する意識が変化しつつあるようだ。そこには、今までのような浮気への罪悪感など一切存在せず、むしろ堂々と浮気の正当性を主張する節さえある。彼らの心理とは一体どのようなものなのか? 突如急増した、この新しい浮気者たちについて分析していこう。 |
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哺乳類の多くは一夫多妻制。
人間の場合はお金持ちの特権?
日本では法律上、一夫一妻制(一夫一婦制)のため、浮気はネガティブに捉えられる。しかし、海外の一夫多妻制を取り入れている国では、むしろステイタスの一種として考えられているのだ。
「本来、哺乳類の多くは一夫多妻制なんです」と語るのは、東京学芸大学教授で家族社会学を研究している山田昌弘氏。
「ゴリラは一夫多妻だし、チンパンジーは乱交。手長猿こそ一夫一妻ですが、哺乳類のほとんどが一夫多妻なんです。海外では、とくにお金持ちの間で慣習として残っています」
なるほど、実際ナイジェリアでは地位がかなり高い人でないと一夫多妻を実施していないのがわかる。
さらに、一夫多妻には宗教的な意味合いも強い。ユダヤ教、ヒンズー教、儒教、仏教などは一夫多妻制を否定していない。キリスト教のみが一夫一妻を主張し、世界に広めたため、ヨーロッパなどでは一夫一婦制が主流になったという。
「そのため、江戸時代までは一夫多妻が許されていた日本も、明治維新で西洋文化を取り入れたと同時に、一夫一婦制に変更されたんです。欧米では、離婚は当然のように行なわれますが、日本は生活上の理由で、なかなか離婚できない。だから『浮気』という行為が、浸透していったんです」
制度こそ変わったとはいえ、江戸時代までは一夫多妻を慣習としていた日本。その眠れる国民性が、浮気願望者たちの深層に強く刻み込まれているのかもしれない。
次ページでは、『堂々と浮気を公言する人々の主張』を紹介していこう。 |
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山田昌弘(やまだまさひろ)氏
●81年東京大学卒業。現在は東京学芸大学教育学部教授として家族社会学、感情社会学を教える。近代社会における、家族と愛情の関係を社会学的に分析し、調査研究のテーマは恋愛、高齢者介護、家族政策、青年期の親子関係など多岐にわたる。主な著書に『パラサイト社会のゆくえ
データで読み解く日本の家族』(筑摩書房)がある。 |
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