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自分を育てる「自己投資」とは?
自らも自己投資を続けて起業。現在はシンクタンク「ソフィアバンク」の副代表などを務める藤沢久美氏に話を聞いた。 |
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藤沢久美(ふじさわ くみ)氏
●シンクタンク・ソフィアバンク副代表
1996年日本初の投資信託会社『アイフィス』を起業。2003年『社会起業家フォーラム』を設立。2004年シンクタンク・ソフィアバンクの副代表に就任。個人の投資活動の普及にも尽力し、執筆や講演も多数行っている。ラジオNIKKEI「発掘!未来企業」にレギュラー出演中。
・藤沢久美「波のかなたへ」 |
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「資格というのは、取ったからといってすぐに稼ぎに結びつくものではありません。知識はあっても、その資格を使いこなせる自分になっていなければ、会社を辞めても、給料以上のものは稼げません」
藤沢氏自身、資格取得はしてきたのだが、それは起業という目標に向かって「資格取得はスタート地点に立つことであり、自分がやってきた仕事に対しての確認でもありました」という。また、資格取得やスキルの習得のために勉強したり、習い事をすることは、そこでの出会いが宝となる。「様々な業界、分野の人と出会えるし、勤める会社以外の価値観がつくので、とてもいいことです」というように、自分の世界を広げてくれるのだ。
まずは「目標設定」が不可欠だ!
藤沢氏の場合は「学生の頃から起業して社長になるんだ」と思っていた。でも、何で起業するかはわからない。そこで、ひとまず投資信託の会社に就職し「会社では、とにかく社長と話をするようにしてましたね。外でも店長だとか、会社のトップの人と話すことを一生懸命しました。そういう人がどんなことを言っているか、どんなことを考えているのか、とにかく聞きたいと思って」と、良質な人脈を広げ、自分を向上させる意識を持ち続けた。同時に、証券アナリストやファイナンシャルプランナーの資格を取り、英会話や着付け、和裁、染色など、幅広い習い事にも自己投資する。
何があっても食べていけるようにと多彩に自分を磨き、最終的に起業の業種を選ぼうとする時には「やっぱり一番時間をかけて磨いてきた投資信託の仕事だった」。もちろん、ほかの自己投資が無駄だったということではない。
「20代は特に、貯金をするよりも、お金も時間も使って自分への投資するべきですね。よく遊び、よく働き、とにかくたくさんの出会いをし、経験と価値観を高めていくことで、早い時期に自分が何をすべきが、何をしたいのかがわかってくるのです。思いついたら動いてみるということを続ければ、悩んだら悩んだ分、自分のやりたいことが見えてくるはずです」
目標設定といわれても、目標なんて「じゃあコレ」と簡単に見出せるものじゃない。明確に目標を見定めるために、とにかく「動き始める」ことが大切なのだ。真摯に自己向上を目指していれば、目標はおのずと見えてくる。
「不満」からは何も生まれない。
日常の仕事や生活の中で、人はついつい不満を口にする。でも、当然のことながら不満からポジティブな結果が生まれることはない。
「習い事ひとつでも、どんどん先生に質問して吸収していく人もいれば、ちゃんと教えてくれないと不満に明け暮れる人もいる。上手になりたいという意志をもち、行動を起こしていくことで、上達の早さも結果も変わってくるんです。習い事の世界では、仕事に比べて短い時間で教える立場になれるようなこともあり、そうすると今度は自分が教える立場も経験できる。現実の仕事よりも一足早くマネージャーの視点で物事を見られるようになったのも、大きなプラスでしたね」と藤沢氏。
ちなみに、前ページでやや否定的に述べた株式への個人投資も有効な自己投資だと藤沢氏は肯定する。
「やりたくない人はやらなくていいことだと思いますが、個人的には将来のためにも、早くからしておく方がよいと思います。その理由は二つあります。株式を通じて、新聞や雑誌を読んだりして知識が増えますし、経済の動きに興味がもてる。それが自分の信用になったりビジネスチャンスが生まれることもあると思います。もうひとつは、将来お年寄りになったときに失敗しないための経験と知識を身に付けるためです。老人になってから預金だけ、年金だけではこれからの時代は生活に足りないということになりかねません。先を見据えて、今から株式について学んでおくことも必要だと思うのです。20〜30歳代の投資は、例えば10万、20万の損をしても、働いてすぐに取り戻せるものです。お年寄りになってからの10万、20万はすぐには取り戻せない。そういう年齢になる前に、今、若いうちに少しくらいの無理をしても徹夜をしても、知識と経験をつけておくことが、将来お金に困らないための投資なのです」
肝心なのは、何をやるかとかその方法ではなく、自分の将来をきちんと考え続けて、前向きに動き始めることなのだ。
次のページでは、損して得する「粉飾決算生活」について、TVでもお馴染みのあの人に。 |
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