堂々と書いた『ギャル革命』。
最初の定款はハネられた(笑)
卒業してから1年近くはフリーター生活。昼にバイト行って、夕方に読モの撮影に行って、夜は飲食店でお皿洗って、って感じでした。でも、ひとつも中途半端にはしませんでしたよ。将来どうしよう、ということよりも、まずは目の前のことを全力でやろうと思ってました。
で、そんな風に1人でやっていくうちに、世の中の偏見に改めて気づいたんです。道を聞かれて振り返った途端に「あ、やっぱいいや」と言い捨てられる。夜自転車に乗ってれば、警察官に止められて「本当にキミの自転車?」と疑われる。店に入れば、店員にマークされる…、誰が万引きなんてするかーー! モデルの撮影時に、ちょっと自分の意見を口にしたら「よけいな口出しするな、どうせ雑誌に出たいからチャラチャラやってるだけなんだろう」と怒鳴られたこともありました。
こういう周囲の目を変えたい、と思ったんです。よく「どうして見た目を変えなかったの?」と聞かれるんですが、私は何も悪いことしてないじゃないですか。ただ、好きなファッション、好きなメイクをしてるだけなのに、受け入れてもらえない。そんなのおかしいじゃないか、と。私は、周りに合わせて私自身を変えるんじゃなく、周りの目を変えてやろうと思ったんです。そういうことを一生懸命考えていて、思いついたのが『ギャル革命』というキーワードでした。
ギャル革命を思いついてから、「起業しよう!」というところにはすぐ行きつきましたね。ギャルへの偏見をなくすためにはどうしたらいいだろう、何をすれば周囲が驚くだろう、何をすればギャルへのイメージが変わるだろう…って、いろいろ突き詰めたら、つまりは、ちゃんと働くとか、そういうことだな、と。「あの子だってできるんだ」って思ってもらうこと。大きな会社に入って、バリバリのキャリアウーマンになったらカンペキだな、とか考えましたけど、でも外見でハネられて雇ってもらえない。だったら、自分で会社つくっちゃえ! と。働ける場所が少ない、私を含めたそんなギャルが、働ける場所をつくろうとも思ったんです。
「ギャル革命やりたい!」「ギャル革命やりたい!」って、最初はもう、その思いだけで突っ走っちゃって。お金をどうやって儲けるか、なんて考えてなかったです。手はじめにブログを開いて、ギャルが起業するまでの経緯をたくさんの人に見てもらうことにしました。それがそのままギャルの見方を変える、革命の一歩になると思って。「全然伝わらない」「甘い」と、相手にしてくれない人も多かったけれど、友だちはみんな「いいじゃん!」って言ってくれて。若い起業家の方たちにも応援してくれる人たちが出てきました。
法人登記ですが、最初は法務局にハネられました(笑)。私、最初に出した定款に堂々と、事業内容『ギャル革命』って書いてたんですよ。さすがに受けつけてもらえなくて(笑)。で、音楽とかモデルとかで自分を発信する仕事はやるつもりだったので、とりあえず「CD制作・著作権管理」とかいろいろ書いて登記しました。そういえば、『シホ有限会社G-Revo』というのが正式社名ですが、法務局で「有限会社が真ん中ですか?」と、係の人に驚かれましたね。30年この仕事してて有限会社が真ん中に入っているのは初めて見た、って言ってましたよ。でも、私はそんな常識は知らなかったので。
資本金のことも全然考えてなかったんですが、まずはバイトで貯めた150万円をつぎ込んで。それから、私の思いに賛同してくれた友だちや起業家の方からのカンパに助けていただいて。何より大きかったのは、両親の応援です。最初は大反対していたけど最終的には納得して折れてくれて…、花嫁貯金から出してくれたというか、貸してくれたんです。「返せるまでは結婚するな」って言われてます。
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