目標は『学校をつくる』こと!
夢を叶える場所をつくりたい。
最初はオフィスもなくて、登記上は知り合いの会社に間借りしてました。打ち合わせはいつも、ファーストキッチン(※ファーストフードチェーン店)とかでやってたんですよ。4月に起業して、しばらくは利益なんか上がりませんでしたね。まずは人脈づくりだと、ひたすら営業に駆け回っていましたから、手帳は真っ黒でしたけど。事業として最初に手掛けたのは、私自身がアーティスト『sifow(シーフォゥ)』として制作する、CDの制作・販売。ネット通販限定、1000枚のプレスだったんですが、3日で完売しました。話題先行だったかもしれないけど、ブログをきっかけにメディアにも紹介されたりして、応援してくださる方が増えていたんです。本当に嬉しかった。
会社としてちゃんと形になってきたのは、8月に、ひーちゃん(現副社長・西本裕美氏)が来てくれてからですね。ひーちゃんは私より3つ上の元ギャル、私のシブトモ(渋谷友だち)です。おねえちゃんみたいな存在で。もうギャルを卒業して、ちゃんとした企業でお勤めしてた彼女に「一緒にやって!」と頼みこんで。彼女のご両親には猛反対されたんですけど、ご自宅を訪ねて説得して。「私にはひーちゃんが必要なんです!ひーちゃんをください!!」と、必死にお願いして(笑)。まさに「お嬢さんをください!」状態でした。
今、事業内容の軸になっている『ギャルマーケティング』の最初の仕事は、「新しく販売する香水を若い人たちに知ってほしいんだけど、どうにかならない?」というようなオファーからスタートしました。大きい企業さんからだったので、最初はウソぉ! って。でも、マーケティングのノウハウはなかったけど、私たちにはネットワークがあったんです。例えば、ネットでメンバーを募っていた「くろ団」というのがありまして。ギャル革命に共感してくれた平均年齢16.8歳の女の子集団で、現在、全国に400人以上のメンバーがいるんですが、彼女たちにメールでアンケートを送るとすぐに返してくれるので、効率的なマーケティングリサーチができたんです。あと、全国には無数のギャルサー(ギャルサークル)があって、関東だけでも300サークル、5〜6000人のネットワークがあるんです。そういったサークルを介してサンプリングをすれば、そのネットワークで販促活動が成立した、というわけで。
ギャルって、新しいものを見つけて、それを周りに教えてあげるのが好きなんですよ。「人とカブりたくない」っていうのがあるから、コンビニで新商品を見つけるとソッコー買うとか、新しいものにはすぐ飛びつく。それをみんなに教えたがる。でも一方で、いいものはいいと認めて、雑誌に出ていたバッグをみんなで持ったりもする。だから、ギャルからついた流行は、ハンパない勢いで広まっていくんですよ。実際に、『たまごっち』も、『ルーズソックス』も、『まゆげ付きのコアラのマーチ』も、ぜんぶギャルから流行り出したもの。メディアに出ているものは、ギャルにとっては大抵もう古いものなんです。ギャルマーケティングでは必ず、一般のマーケティングとはちょっと違う、『世の中の一歩先』のものが浮かび上がってきます。
去年1年でギャルマーケティングのビジネスモデルが大体できあがって。今期の目標年商は1億円!…なんて、とりあえず豪語してたんですけど、実際にも140%くらい達成見込みです。新しい事業計画もたくさんあって、2007年3月には、GRP(ギャルリサーチプレス)という、ギャル100%のリサーチ結果から展開する色々なサービスをスタートする予定。登録メンバーにいろんなアンケートに答えてもらうというシンプルなマーケティングサイトなんですが、登録メンバーが全員ギャル(笑)。これから来る流行をキャッチできるというのがウリですね。あと、この夏に、「ギャルよさこいチーム」をつくって、神宮でよさこい祭りを開こうという計画があって。昨日も50人くらいで練習してきました。かなり見ごたえのあるものになるはずなんで、ぜひ足を運んでみてくださいね!
今いちばん大きな目標は、『学校をつくる』こと。コンセプトは<カフェテリアスクール>…、夢や目標を早い段階から選んで、学ぶことができる学校です。なかなか言葉で伝えるのが難しかったんですが、最近、ある子に「シホちゃん、渋谷みたいな学校つくって!」と言われて、イメージがぱっとつながりました。渋谷はギャルの第2の地元。仲間に会えて、いろんな情報があって、年に関係なくお互いが成長し合える場所なんです。学校って勉強や教養を教える前に、生徒が楽しんで、思い出をつくって、コミュニケーションの取り方を覚えて、その上でいろんなことを学べる環境であることが一番だと思うんですよね。「学校行っててよかった!」と100%のみんなが思える、『渋谷みたいな学校』をつくりたい。
私、すっぴんの時は「あ、今は私を見ないで」みたいな感じで(笑)、今とちょっと違うんですよ。でも、自分の好きな格好をして好きなことをしている時は、そんな自分のことを大好きになれる。そんな自分のことを見てほしくなる。『ギャル』であることで、私は私を表現できるんです。 |
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構成/白輪理子
撮影/寺川真嗣
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