そもそも、軍事的な側面の強い原子力開発は最終的なゴミの処分方法が未解決のままスタートしています。技術の進歩でなんとかなるだろうという見切り発車で、今も状況はそれほど変わっていません。
1つの原子炉からは、1年間で広島型原爆1000発分の放射能をもったゴミが出ます。40年稼働するとして1基当たり4万発。日本では現在50基以上の原発が稼働していますから、単純に計算して原爆200万発分の放射能を生み出すことになる。
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| 脱原発のためには、代替発電の方法だけでなく、省エネルギー社会の実現が不可欠だ |
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最初にお話しした通り、核のゴミの放射能の毒性は3万年残ります。深海や地中深くに捨てたとしても、水に触れると循環して地球が放射能に汚染させてしまいます。南極の氷の下とか、宇宙空間に捨てるなんていう案も検討されたようですが、どれも無理。現状では、50年ほど放置して冷却してもなお表面温度が数百度もある核のゴミを粉末にして、ガラスで固めた「ガラス固化体」として地中に埋める方法が主張されています。
高知県の東洋町が受け入れを発表して話題になったのもこの方法が想定されています。でもね、現在の技術でどんなに頑丈にシールドしても、それが3万年大丈夫って、誰が証明できるんでしょうね。日本には約2000本の活断層があるといわれています。活断層は2000年に1回は動くといわれてるから、1万年の間でも日本中の活断層が5回ずつ動いてしまうことになる。日本に「安全な地中」なんてないんです。
もう少し現実的な時間に話を戻しましょうか。たとえば、冷やすために50年間放置するという計画を決めた人間で、50年後に責任ある立場にいる者はいないでしょう。核開発そのものが、人間のライフサイクルを無視したものなんです。核に手を染めたこと自体、人類の傲慢だったのかも知れません。
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