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バックナンバー 2007年4月号
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【対談】山本恭司のドリームセッション対談/ゲスト:瞬火(陰陽座) サラリーマンとバンドの掛け持ち。そしてメジャーデビューへ!
 

ステージの言葉は原始の叫び


山本:『陰陽座』の音楽は、ヘヴィメタルでありながらちょっとポップなメロディだったりして。コスチュームとかバンドのコンセプトもユニークだよね。

瞬火:黒猫というボーカルの声がシャウト一辺倒じゃなくて表情豊かなので、自然な流れで。基本的な「音楽」はヘヴィメタルなんですけど、男と女。ハードなサウンドと端麗なメロディ。和風とロックとか。対極にあるものがひとつに合わさって面白いというのが『陰陽座』の基本理念ですね。

山本:なるほど、まさに「陰」と「陽」のバランスだ。瞬火自身の中の「陰陽」は激しかったりする方なのかな?

瞬火:ああ、それはもう。瞬火として、ステージでは「陽」ですね。もってるモノを全部出し切るつもりでやってます。でも、普段の僕はとびきりの「陰」ですね(笑)。

山本:やっぱりそうか(笑)。実は、僕もそうなんだよね。音楽をプレイしている時は、言葉を使わなくて済むでしょ。言葉ってどうしても誤解を招くから。言葉で伝えようとすると気を使うし、時にブレーキになるんだよね。

瞬火:とてもよくわかります、それ。

山本恭司 瞬火【またたび】(陰陽座)

山本:言葉といえば『陰陽座』の歌詞はほとんど瞬火が書いてるんだよね。すごく難しい漢字の単語をいっぱい使ってるよね。きっと漢検1級持っているんじゃないかって言ってたんだよ(笑)。

瞬火:いやあ、もうすっかりワープロ病で。漢字が書けなくなっちゃってますからね。歌詞を書く時は辞書を首っ引きです。ただ、さっきの恭司さんの話で感じるんですが、歌詞は難しい言葉を使ってても、ステージで口にするのは「最高!」とかシンプルな単語ばかりになりますよね。ビジネスでの会話みたいに、自分を飾ったり隠したりする必要がないから、言葉はとてもシンプルになる気がします。

山本:うん、まさに原始の叫びにも似た(笑)。もうどこの国の言葉かなんてのも関係ない。そういえば、一昨年あたりから海外でも活動してるって聞いたけど。

瞬火:はい。ある日突然、ヨーロッパのプロモーターに呼んでいただきまして。今、あっちはアニメとかの影響もあって日本ブームなんですよね。僕らは、とても「日本」なバンドなので、声をかけてくれたんだと思います。

山本:反響はどうだった?

瞬火:ドイツとフランス、ベルギーに行ったんですけど、もう行ってびっくり。ライブでフランスの人が歌詞を一緒に口ずさんでくれたりしてるんですよ。簡単な挨拶くらいは礼儀として現地の言葉や英語を使いましたけど、MCもほとんど日本語でやって。でも、まさに言葉なんてほとんど関係なく盛り上がってくれましたね。

山本:ステージ上のアーティストにとって、言葉は楽器みたいなものなんだよね。語感で自分を表現してるんだよ。

瞬火:まさに、そう思います。

山本:じゃあ、最後に今後の「野望」を聞かせてもらおうかな。

瞬火:野望、ですか。うーん、まずは何より国内での活動をしっかりしていきたいですし、海外にもあんなに僕らを待ってくれてる人がいることを知ってしまったので、可能な限り応えていきたいと思ってます。ただ、そんなに具体的な野望ってもってなくて。地に足を着けて前に進みながら、
ファンの期待に応えつつ、予想を裏切っていきたいですね。

山本:
OK。とても素晴らしい野望だよ、それは。今日はどうもありがとう!

対談後記

山本恭司 瞬火【またたび】(陰陽座)その話し方も佇まいも全てがCOOLな男だった。静かなる闘志を内に秘めステージでは思いっきり“陽”の舞を舞う。初対面だったけど「何処かで会ったことがあるような懐かしい気持ちになったのはどうしてだろう」と帰りの車の中でずっと考えていた。「そうか、侍だ!」武士道という、男にとっては誰もが密かに憧れる世界があり、瞬火はまさに僕の心の中で描いていた侍そのものだった。刀をベースに持ち替え常に真剣勝負している男、瞬火率いる陰陽座の次なる戦いに期待したい。(BOWWOW 山本恭司)
■ALBUM情報
陰陽珠玉 2006年2月8日発売
「陰陽珠玉」
KICS-1216〜7 CD2枚組(税込\3,200)

陰陽座初のベストアルバム。バンドの全歴史を俯瞰する待望の2枚組ベスト・アルバム。デビュー作から最新作まで、メンバーが全身全霊を込めて選曲する単なるヒット曲の羅列とは一線を画す、コンセプトありきのベストアルバム。
陰陽雷舞 2006年6月7日発売
「陰陽雷舞」
KICS-1245〜6 CD2枚組(税込\3,800)

2枚目のライヴ盤。渾身のライヴパフォーマンス、実力を余すことなく伝える充実の2枚組。2004年秋のツアー「龍頭龍尾〜陰の巻・陽の巻」の中から選りすぐりのベストパフォーマンスを収録!楽曲もライヴベストと言える代表曲がずらりと並んだライヴベスト盤。
珠玉宴舞 2006年6月21日発売
「珠玉宴舞」
KIBM-108〜9 DVD2枚組(税込\5,800)

陰陽座初となるホール公演のライヴDVD。ベスト盤「陰陽珠玉」の発売を記念して行われた東京・中野サンプラザでのライヴを完全収録。ステージセット、演出、映像によって陰陽座が持つ独自の世界観を具現化した作品。更に圧倒的なまでのクオリティとヴォリュームが凝縮されている。
山本恭司
 
■インタビュアー
山本恭司[Kyoji Yamamoto]


ハードロックバンドBOWWOWのリーダーでリードギター&ボーカル。豪快で圧倒的なサウンドとギターテクニックによりジャパニーズ・ヘヴィーメタル・ムーブメントの先駆けとなった。デビュー当時はキッスやエアロスミスとのツアーが大きな話題を呼び、その後ロンドンをベースにヨーロッパで3年以上活動、イギリスでチャートインするなど海外での評価も高い。また、バンド活動以外にもギター・インストゥルメンタル・アルバムのリリースや矢沢永吉のツアーに参加するなど幅広い活躍をしている。
もっと詳しく(BOWWOW official site )”

ディスコグラフィー


構成/寄本好則(三軒茶屋ファクトリー)
撮影/三軒茶屋ファクトリー
取材協力/ワイルドランド

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