青覆面 どうって言われてもなぁ。なりたいなら、どうぞ。
赤覆面 時々「ライターになりたいんだけど、どうすればいい?」って相談されたりするんだけどさ。どうすればなれるかって想像力を働かせたり、とにかくやってみようっていう行動力がない時点でダメよねえ。ま、そういう時は適当に「編集プロダクションに入ってみれば」って答えるようにしてるけど。
青覆面 で、編プロの過酷な労働条件と安月給で挫折していく。
黄覆面 だいたいね、サラリーマンなんてやってたような、ちゃんとしたヤツがライターになっても通用しないよ。人生の損得勘定でいえば、ほぼ間違いなく損するし。知り合いの編集者と話したことがあるんだけど「脱サラして、やる気満々で真面目なライターなんて、つまんないから使いたくない」って言ってたよ。
青覆面 ああ、言えてるかも。どっちかっつーと、ダメなヤツのほうが原稿は面白い。
赤覆面 締切のプレッシャーとか、取材の面倒さとか、仕事が少ない月の不安とか。あまり几帳面な性格だと病気になっちゃうだろうし。
黄覆面 ライターなんて「気が付いたらなってた」くらいでちょうどいいんだよ。おいらも10年ほどライターやってて、知らない編集部に営業とか一度も行ったことないし。
赤覆面 そういえば私も営業ってやったことないな。以前いた編プロから雑誌の連載ページの仕事もらってフリーになって。編集部で知り合いが増えたら仕事が増えて。その繰り返しだけでここまで続いてる。
青覆面 うーん、僕も営業はしない。ついでに言うと、ギャラの交渉もやったことない。いつも編集者の言い値。
黄覆面 ここ10年以上、雑誌のギャラって変わらないどころか下がり続けてるもんな。これ以上ライターが増えたらおいらの仕事が減っちゃうから、サラリーマンはそのままサラリーマンでいてくださいってことだね。
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