Charger “仕手”ってのは、イカサマのバクチみたいなものなんですか?
Sさん 簡単に言うと、取引員の会社や大物投資家が共謀して相場を操作するのが“仕手”だ。本来は完全に違法だから、イカサマといえばイカサマさ。「株が悪いと先物が賑やかになる」と言われるように、10分の1の保証金で大きな金を動かせる世界だからね。バクチとしては魅力的。でも、それだけにどんなに大物投資家でも、仕手で負けると数百億って規模の損をすることもあるから危ないんだ。
Charger うう、素人は手を出しちゃいけない世界なんですかね。
Sさん 素人ねえ。そうそう、業界では取引額が1000万円以下の客は「ゴミ」って呼ぶんだよ。ま、本来、取引員は一般客の取引を仲介して手数料を稼ぐビジネスだからね。ゴミの客は“迎え玉”で殺して、手数料を稼ぐんだ。
Charger え? 素人も殺されちゃうんですか?
Sさん ははは、いや、これは失礼。ほんとに襲うわけじゃない。迎え玉っていうのはね、たとえば、ゴミがある商品に投資する。相場が上がった時に売り抜けて終わりにされちゃうと、手数料は1回分しか儲からないでしょ。だから営業マンは「まだまだ上がりますよ」とけしかけて取引を続けさせるんだ。その裏側で、別の客には「この相場は下がります」と吹き込んで、売り注文をかけさせる。先物取引は売り注文も出せるからね。つまり、意図的に操作した逆の取引が“迎え玉”。
Charger ははあ、なんとなくわかったような気がします。
Sさん 売買を繰り返してくれれば、それだけ扱い手数料が稼げるってカラクリさ。これは一担当者レベルじゃなくて、取引員の会社全体でやるんだよ。なに、ゴミだって大切な客には変わりないんだ。取引員の営業マンは、新しい顧客を手に入れるために、毎日電話をかけまくるのが大事な仕事だからね。
●次のページは、「え? それって犯罪ですよね」 |
|