レンタルお姉さんを依頼するために必要な金額は、おおむね3カ月で30万円。訪問範囲は日本全国。ただ、この金額はあくまでも“目安”で、活動を始める前に依頼者である両親などと事務局が面談し、ニュースタートの考え方を理解した上で、各家庭の状況によって相談して決定するという。
レンタルお姉さんの活動内容や待遇も、人によってまちまちらしい。平野さんの場合、現在担当しているのは8人。週に4日は各地の家庭を訪問し、空き時間には手紙を書いたり電話をしたり。一応、週に2日は休むようにはしているが、あまり時間を決めて働いている感じはないという。
レンタルお姉さんの活動自体、ノルマや規則で縛るのではなく、お姉さん自身の自主性に任されているということだ。「待遇はいい意味で明確ではありません。私のように専業でレンタルお姉さんをやっている人もいれば、ほかに仕事や家庭をもっていて、できる範囲で活動している人もいますから。報酬は、生活に困らない程度にはいただいています」(平野さん)という。
ニュースタートが運営する“寮”には、引きこもりから脱出して社会復帰しようとする若者が、現在も80名ほど暮らしている。もちろん、寮に入るには別途費用が必要だ。とはいえ、たんなる営利目的で運営できるような活動ではない。レンタルお姉さんにしても、稼ぐための仕事としてはかなりキツい。
「私の場合、ピースボートに乗った経験もあって、たくさんの人が集まる場所で行動することの喜びを知ったんです。誰かの人生に関わることで、自分自身の知らなかった一面を発見できたり、人生の楽しみ方が見つかることがあるんですよね。レンタルお姉さんの仕事を通じて、誰かに何かを伝えていけることが私自身の喜びなんです」と平野さん。
将来は「たとえば宿泊施設のような、人が集まる場所を作り出したい」という平野さん。レンタルお姉さんは、引きこもりに対して何かを提供するというような“上から目線”の仕事ではない。お姉さん自身にとっても、自分の人生を豊かにするために労を惜しまず取り組む“修練”の場でもあるようだ。 |
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