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バックナンバー 2008年6月号
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【調査】まずは疑って係!/犯罪心理学者に聞いてみました 彼らは「なぜ人を殺す」のか?
 
事件ファイル04
2008年3月:岡山駅突き落とし殺人事件
3月25日午後11時5分ごろ、JR岡山駅のホームで38歳の男性が背後から18歳の少年に突き飛ばされて、電車にはねられて死亡した。現行犯逮捕された少年は「誰かを刺そう」とナイフを所持。「人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった」などと供述。
殺さない。殺されないための方法とは
タイプも手口も拡大していく凶悪犯罪。被害者になる懸念はもちろんだが、理解できない動機や情報の氾濫の中、自分や身内が加害者になってしまうのではないかという得体の知れない不安すらある。殺さない、そして殺されないために、有効な方法はあるのだろうか。

彼らは「なぜ人を殺す」のか?「犯罪心理学の基本ですが、犯罪には生物学的要因、社会学的要因、心理学的要因という3つの要因があります。そして犯罪は、加害者、被害者、目撃者を含む第三者、さらに物理的な環境という条件が揃った時に発生するのです。万引きされやすい店には、店がそういう環境に甘んじている側面もある」と桐生氏は説明してくれた。つまり、その条件が揃ってしまわないようにすることが、最も有効な犯罪防止策ということになる。

では、具体的にわれわれは何をすればいいのだろうか。犯罪を引き起こす要因を取り除いていくためには、「家庭や地域社会の人間関係」が鍵になると桐生氏は言う。「今、最も対策を強化しなければいけないのは、弱者である子どもたちが被害者になる犯罪を撲滅していくことです。そのために、私は地域社会の犯罪防止ボランティアを各世代に啓蒙する活動を続けています。たとえば、登下校の道を時々お父さんが一緒に歩いてあげるだけでも犯罪の抑止効果はあるのです。知らない大人に声を掛けられたら逃げなさいと教えるだけでは、子どもたちの人間不信を育ててしまうだけ。両親が道すがらに地域の人たちと会話したり、道中の『こども110番』をやっている方に挨拶をしている姿を見せることで、子どもたちは正しい人間関係の作り方を学べるはず」(桐生氏)なのだ。

奇しくも、会津若松、土浦、岡山の事件を起こした少年や若者たちは、友人などの人間関係が上手に作れていなかった。「当然のことですが、たとえば、親子は日常的にしっかりと会話することが重要です。かといって、過保護は論外。人間同士の関係は、近すぎても離れすぎてもよくありません」と桐生氏。ふれあう人を気遣いながら、挨拶を交わし、言葉を交わす。今の日本社会は、こうした当たり前のコミュニケーションがちゃんと成立しているのだろうか。われわれには「リアルな人間関係を大切にするという当たり前のこと」(桐生氏)を、再認識する必要があるようだ。
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 カイシャ非常口
 
 
 2008.06 CONTENTS
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彼らは「なぜ人を殺す」のか?
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