イヌさん 入社してすぐやらされるのは、記事のクリッピングかな。担当する企業が紹介されている雑誌や新聞の記事を、毎日切り抜いてレポートにするんです。一般の週刊誌から業界系の新聞まで、どのページにどんな記事が出てるかわかるようにならないと、仕事にならないんですよ。
ウシさん 要するに、クライアント企業が世の中に訴求したい商品やサービスを、テレビや雑誌、新聞とかのマスコミ担当者に伝えていくのが仕事ですからね。記事や番組に取り上げられることが、目に見えやすい「成果」なんです。具体的にはプレスリリースの発行や、記者会見の企画運営。テレビや雑誌の編集部と人脈を築いて、できるだけ有利な条件で記事や番組に取り上げてもらえるように動くんです。
イヌさん プレスの人を招待して海外旅行に連れてったりもしますよ。業界人って、時間にルーズな人が多くて大変だけど。
サルさん オレは、今は主にテレビかな。いろんな番組に、自分が担当しているクライアントの商品がうまく取り上げられるように、アイデアを練って動いてる。キー局の全国ネット番組に取り上げられたら、成果報酬は1分間で100万円とかになる。大きな声じゃいえないけどさ、制作会社のプロデューサーにお金を渡して、取り上げてくれるように仕込むこともあるんだよね。
Charger え? でも最近は「ヤラセ」問題とかでうるさくないですか?
ウシさん うん。局の社員プロデューサーにうっかりそんな話をすると、逆に出入り禁止になったりする。露骨に「局内で話しかけないでくれ」とか言われるし。
サルさん そうそう。だから、タッグを組むのはほとんど制作会社だよね。ただ、いくらお金になっても、つじつまの合わない番組を作ったら大変なことになるからさ。番組としても面白く成立するようにしなきゃいけないし、商品やサービスそのものがちゃんと魅力的なものじゃないときついよね。でも、制作会社も厳しい予算でやってるんだから。みんなが幸せになれるようにするのが「アイデア」の力ってことなんだよね。
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