1996年にアメリカで始まった遺伝子組換え作物。アメリカではすでに大豆の90%以上、トウモロコシの80%程度が遺伝子組換え作物だといわれている。日本では反対意見への配慮から輸入は認めていても国内での栽培には消極的だ。北海道などでは実質的に遺伝子組換え作物の栽培ができないような条例が成立している。
「アメリカでこれほど急速に普及した事実は、遺伝子組換え作物がコストパフォーマンスに優れた有利なものであることの証明といえるでしょう。国内では反対派の意見が先行し、実験的に植え付けた遺伝子組換え作物の畑をトラクターで掘り起こしてしまうなど、暴力的な反対運動も起こっています。でも、科学的に間違った理由で反対し、今後の食料問題にとって大きな可能性のある遺伝子組換え作物の技術を放棄してしまうのは、もったいないとしか言いようがない」(芦田氏)
最初の遺伝子組換え作物は、除草剤に強いとか、害虫を殺すとか、収穫から時間が経っても腐りにくいなど、生産者側のメリットを生み出すものだった。最近では花粉症を緩和してくれる米や、栄養が豊富な大豆や米、さらには人や家畜の病気を予防する「食べるワクチン」の機能をもったバナナやじゃがいもなど、生産者のメリットだけではなく、食べる側の利益が重視された遺伝子組換え作物が生まれている。さらに、気候条件が悪くても生育する作物や、大気汚染を浄化する植物などの研究も進んでいるという。
「もちろん、遺伝子組換えは唯一無二の方法ではありません。でも、一方的な反対意見だけを聞いて忌み嫌うのはいかがなものでしょう」と芦田氏。芦田氏の意見を聞いて「むしろ遺伝子組換え作物の開発をアメリカに独占させてしまうのはもったいない」と感じるのって、軽薄なのかなぁ。 |
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