Q.グリーンピースは特定の企業や製品に改善を求めて糾弾することもありますよね。こうした活動内容は、どうやって決めているんですか?
イギリスの大学内に、グリーンピース独自の研究所もありますし、調査や研究をすすめた上で、具体的な成果を上げるための戦略を立てて行動しています。特定の企業などを対象にする場合、それを主張することで企業がどう変わるか。最終的な帰着点まで想定して行動しているんです。実際、アップルコンピュータは行動を始めてから半年も経たずに大きく変わってくれました。こうした活動は、比較的成功率が高いですね。
Q.では、エネルギーなどのもっと大きな問題は?
グリーンピースでは、気候変動やエネルギー、遺伝子組み換え、海洋生態系、森林、有害物質、核や原子力などの問題に取り組んでいます。たとえばエネルギーの問題については『エネルギー[r]eボリューション』という指針を公表して、持続可能な社会の構築を提案しています。もうすぐ日本版もできる予定ですから、ぜひご覧になってください。
Q.というか、そもそもの活動内容と方針を誰が決めているのかが気になります。誰かが間違った舵を切ったら、大変なことになりますよね。日本人としてはもっと身近な問題に取り組んでほしいとも思いますし。
なるほど。まず、世界中のグリーンピースの活動方針は、年に2回、各国の事務局長が集まって合議制で決められます。日本独自の具体的な活動内容については、事務局の職員やボランティアのスタッフが集まって、3カ月ほどかけて話し合って決めるんです。参加するスタッフは、身近な問題への取り組みも提案します。瀬戸内海の豊島(てしま)の産業廃棄物問題や、沖縄のジュゴンの保護問題など、実際に成果も上がっています。
Q.最後に、グリーンピースが目指しているのは何なのか、読者にわかりやすく話していただけますか?
グリーンピースが目指しているのは、文字通り、緑豊かで持続可能な、平和な社会の実現です。この理想って、実は日本にすごくフィットしている。捕鯨問題での根強い誤解もあって、日本ではなかなか活動が広がっていかないですが、ぜひ、この記事をきっかけに理解を深めていただきたいですね。グリーンピースでは、2050年までに理想を実現することを目指しています。わたしたちに残された時間は、それほど多くないのです。 |
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