トラ それはやっぱり、病院だからねぇ。交通事故の救急患者で、足のレントゲンを正面から撮ってくれと言われたんだけど、足がぐちゃぐちゃでどっちが正面だかわかんないとか。
ブル 爆発事故の全身大やけどでび込まれてきた患者さんのレントゲン撮るのもきつかったです。
クマ 放射線治療の場合、ガン患者が多いでしょ。長いことやってると、治療しながら「あ、この人はもうダメだな」ってわかるようになってくるんだ。
Charger え、そうなんですか?
クマ うん、死相が見えるようになるんだよね。治療してると、助からない人に特有の臭いがするし。
Charger 臭い? それは、ガン細胞が焼け焦げるみたいな?
クマ う〜ん、なんとも言葉では表現しづらいんだけど。死の臭いがするんだよなぁ。
Charger 死の臭い……。
クマ まだ若い患者さんだと、それでもアクティブに自分が治ると信じて治療に取り組むでしょ。やってて辛いことがあるんだよね。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)重視の、痛みを和らげるための治療もあるからさ、個人的には、そっちに切り替えることをすすめてあげたいって思うことも少なくないんだ。
トラ 放射線技師って、やっぱり、人の生死と向き合う仕事だからねぇ。スキルを磨くだけじゃなくて、医療に携わるプロとしての意識をもたなきゃやっていけない仕事なんだよね。 |