総理 うん、別物。ウチは設計も施工も一貫して受注管理するし、ハウスメーカーと工務店の中間的な会社なんだけど。わかりやすく言うと、ウチのような注文建築は「家を創る」人が選ぶし、ハウスメーカーを選ぶのは「家を買う」人って感じかな。
県知事 ハウスメーカーにも、もちろん利点はあるんだよ。工期が早い。仕上がりが均一。デザインが素人受けするようにこなれている、とかさ。
大統領 注文建築をやってるウチの場合、まずは施主さんのライフスタイルや、どんな雰囲気の家が好きかってヒアリングからプラン作りを始めるでしょ。ハウスメーカーの場合は、極論するとカタログから選ぶだけ。建築といっても、工場で大量生産された部品を現場に運んで組み立てるだけだから。職人の技術はそんなに求められないし、工期は早いし、仕上がりが均一になるってことなんだよね。
総理 現場では材木を削ったりもほとんどしないから、やけにキレイだし。もちろん、お客さんの思いはいろいろだから、そういう家があってもいいとは思う。最近、徹底的に企画化した低価格住宅とかも話題になってるし。家は雨風凌げて、10年間くらいそれなりに快適ならいいと思う人の選択肢としてはアリだよね。
県知事 ただ、ボクなんかは、家ってもっと情緒的な空間であるべきだって思い入れがあってこの仕事やってるわけで、自分自身が家を建てるとしても、ハウスメーカーを選択することはあり得ないな。
大統領 でもね、ハウスメーカーの図面って、大量生産しているだけあって、よくできてるんだよね。注文建築の場合、現場で突然の仕様変更とか当たり前にあるでしょ。それが後で言った言わないのトラブルになったりする。でも、ハウスメーカーの家は途中での仕様変更は少ないし、カタログに載ってないことは「できません」って言えちゃう。効率のよさとか、計画段階での完成度の高さに、見習うべきところはあるとも言えるんだ。
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