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サラリーマンの裏の顔
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【調査】サラリーマンの裏の顔/伝統行事の主役を張る男 物流倉庫会社経理マンにして流鏑馬(やぶさめ)の継承者
 Vol.1
Vol.1IT関連企業宣伝マンにして、古本屋店主
 Vol.2
Vol.2物流倉庫会社経理マンにして、流鏑馬(やぶさめ)の継承者
 Vol.3
Vol.3広告会社営業マンにして、船釣りのプロフェッショナル
 Vol.4
Vol.4マーケティング会社OLにして、隠れ家的アロマサロンの週末経営者
 Vol.5
Vol.5六本木ヒルズで働く弁護士にして、新極真の指導員
 Vol.6
Vol.6大手メーカーで働く女性係長にして、週末は「海のオンナ」
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物流倉庫会社の経理部に転職したばかり、
秋山和義さん・33歳


秋山和義さん・33歳
相模原市の工業団地の一角に、秋山和義さんが勤務する会社がある。オフィスは広大な倉庫の2階。3か月ほど前にこの会社へ転職したばかりの秋山さんは、いかにも「経理マン」らしい生真面目さが感じられる人だった。仕事はほぼ残業もなく夕方6時頃には終わるという。

表裏なんてなさそうな秋山さんには、実は目を見張る「裏の顔」がある。毎週日曜日には稽古に通い「明治神宮や鶴岡八幡宮の神事にも参加する」という『流鏑馬(やぶさめ)』だ。疾走する馬上から弓を引き的を射る。多くの人が、神社の年中行事としてテレビのニュースなどで目にしたことはあるだろう。秋山さんは、サラリーマンにして日本が誇る伝統武道の継承者なのだ。
自分にも流鏑馬ができると知って即入門!

流鏑馬(やぶさめ)
流鏑馬って、普通の人はあまり生で見たことはないでしょうね。流鏑馬の起源は西暦530年頃、今から1500年近く前から行われていた神事だと言われています。私はもともと歴史が好きで、流鏑馬にも興味がありました。大学時代は馬術部に入っていましたが、馬術を選んだのも流鏑馬への憧れがきっかけでした。流鏑馬には高校生の頃からずっと興味を持っていましたが、神社の神事などで流鏑馬をやるのは「特別な人」だと思いこんでいたんですよね。ところが、26歳の時、たまたま訪れた山梨の牧場の関係者から武田流を紹介されるという幸運に恵まれ、入門することができました。

流鏑馬には武田流や小笠原流といった流派があります。私が入門したのは武田流です。師範である金子家教先生は、黒澤明監督の映画で馬術指導もしていた方です。『七人の侍』を撮影中に金子先生の乗馬を見た黒沢監督が、その巧みな技術に一目惚れして直々に馬術指導を懇願されたと聞いています。三船敏郎さんは武田流の門人としても活躍されていたそうです。金子先生は今年84歳ですが、今でも神事の時には颯爽と馬にまたがって参加されます。さすがにもう射手(実際に馬上から弓を射る役)はやらないですけどね。

私は最初、馬術部の西洋馬術から乗馬を始めたのですが、流鏑馬を始めて、日本独自の古馬術のすごさに驚きました。西洋馬術では、鞍に座り、下半身で馬体を抱きかかえるようにして乗りますよね。常に馬体と密着しているので、細かい指示を馬に伝えやすいのですが、乗り手は馬の上下動に動きを合わせる必要があります。手綱を放し、まして両手を離して弓や刀を使うなんてことは考えられない動きなんです。今、流鏑馬は海外からも注目されていますが、それも当然なんですよ。私たちも海外で流鏑馬を披露する機会がありますが、乗馬経験がある人ほど、私たちの行事を見て度肝を抜かれているようです(笑)。
流鏑馬(やぶさめ)
流鏑馬でそんな離れ業が可能なのは、日本で独自に工夫された和鞍や和鐙といった馬具に秘密があるんです。たとえば、西洋馬術の鐙は吊り輪のように不安定ですが、和鐙は、わかりやすくいうとスリッパのように足全体で踏み込むカタチになっています。微妙な曲線にも工夫が凝らされていて、乗り手は常に馬体から自分の身体を少し浮かせた状態で安定させることができるんです。これを「立ち透かし」と呼ぶんですが、これが難しいんです。私も慣れない頃は少し稽古すると足腰がパンパンになって辛かったですよ。でも、立ち透かしのおかげで、馬上で弓を放ち的を射抜くことができるんです。ちなみに、こうした和鞍や和鐙は、もう新たに作るところがないんです。私たちが今使っている馬具も、早い話が骨董品です。値段はピンキリですが、私が使っている物で10数万円といったところかな。神事の時には、馬具も装束も自分の物を使いますね。

入門してから本番の神事に射手として参加できるようになるには、だいたい3年くらいかかると言われています。私の場合、馬術の経験があったので1年くらいで神事に出していただけるようになりました。私が入門した頃は、門人のほとんどが私より年上の男性でしたが、最近は女性も増えました。月謝の他に、毎週日曜日の稽古の度に、1000円から2000円程度かかります。入門するのは意外に簡単なんです。かかる費用も、普通に西洋馬術を習うより手頃じゃないでしょうか。

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 カイシャ非常口
 
 
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