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好きが高じてわらしべ社長
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【逸話】好きが高じてわらしべ社長/有限会社大平技研 代表取締役社長・プラネタリウムクリエイター 大平貴之 プラネタリウムを作るまではちょっと危険な子どもでした。
 
陽の目を見ない子どもが、
初めて日の目を見た。プラネタリウム。


プラネタリウムを初めて作ったのは小3くらいの時かな。最初は夜光塗料で部屋中に星を描くところから始まったんですが、星だらけになったら、今度はその星を動かしてみたくなったんですよ。

有限会社大平技研 代表取締役社長・プラネタリウムクリエイター 大平貴之
ドームを作って、穴をあけて。その中に電球を入れてモーターで回転させたりとか、いろいろやってみたんですが、最初はなかなかうまくいきませんでした。ある時読んだ本に、光源を豆電球にするといいと書いてあったので、その通りにやってみたら成功したんです。小4か小5、そのくらいの頃でした。

ある程度ちゃんとしたプラネタリウムを作ったのは、高校の文化祭の時。直径3mくらいのカサの中に、自分で作った投影機を入れた、ピンホール式のプラネタリウムでした。でも、星の数は1万5000個くらい(※通常のプラネタリウムの星の数は最大2万個程度)あったんですよ。

周りを真っ暗にして、BGMつけて、「さあ、南半球を見てみましょう」という具合にやってみたら、周囲の反応がものすごくよかったんですよね。同級生や先生たちが素直に感心してくれる。「よかった」「よかった」と口を揃えて言ってくれる。雑誌に取り上げられたり、校長先生に朝礼でほめられたり…。嬉しかったですねえ。

僕みたいな方向性の子どもは、陽の目を見るのに時間がかかるんですよ。スポーツに打ち込んでいる子どもには大会などで評価される機会がありますけど、僕みたいなのは評価の場がないというか。子供の頃は特にそうです。科学や研究で世の中を納得させるような成果を出すには、かなりの経験や知識、それに環境やお金もかかるというのが、この分野の特徴です。だから、単に困った子でしかなかった。それがいわば、プラネタリウムというテーマで初めて、自分のやっていることが認められるというのを経験したわけです。エンターテインメント性があってみんなが喜んでくれるし、これはいいぞと思いまして。

その後、レンズ式のプラネタリウムを作ることが目標になりました。個人でレンズ式のプラネタリウムを作った例は世界にない。大学在学中になんとしても完成させるというのが、僕にとって最大のテーマになっていきました。

次のページは、「プラネタリウムのために大学を休学し世界初の個人開発に成功!!」
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