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好きが高じてわらしべ社長
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【逸話】好きが高じてわらしべ社長/有限会社大平技研 代表取締役社長・プラネタリウムクリエイター 大平貴之 プラネタリウムを作るまではちょっと危険な子どもでした。
 
ドラマ化の時に言われちゃった。
「このままじゃドラマにならないよ」って。


自分の会社を立ち上げたのは去年のこと。会社を辞めてから2年近くかかってます。JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同研究が決まったりといろいろ動きが活発になってきたので、必要に迫られて法人化したんですが、今では少しずつスタッフも増えて、会社らしくなってきてはいます。

有限会社大平技研 代表取締役社長・プラネタリウムクリエイター 大平貴之
スタッフは、アルバイトを除くと今はまだ数名で、ビジネスもまだまだこれからです。今まではイベントなどが中心で、メガスターを世の中に知ってもらう活動が中心でしたが、これからは、それに加えてプラネタリウム「メガスター」を、安定的に供給できる「商品」として仕上げて市場に提供していかなければなりません。日々の運用、メンテナンスなどのサポートも不可欠になります。今ある数台のメガスターは、ほとんど全て僕が開発設計したもので、運用や保守も、僕が直接携わらないとならない部分が多いのが現状です。けれどそれでは立ちゆかなくなっています。それで今の次世代機の開発などは、開発段階からスタッフや外部の力を活用して進めるようにしています。分業化して効率を上げ、開発から保守までをが効率的に機能させるんです。お客さんに安定したサービスが提供できてこそ、事業として成立してきますから。そういうオペレーションの部分を確立していきながら、メガスターを少しずつ広げていきたい。「メガスター」を常設した施設を全国に5ヶ所、10ヶ所程度が目標です。

また、JAXAとの共同研究でここ数年間、メガスターにデジタル映像技術やIT技術を組み合わせる開発を進めてきました。メガスターが誕生した頃は、桁外れの数百万個の星を再現する高精細が目玉でしたが、次第にこの星空をどう活かすかが重要になってきます。アナログの真骨頂であるメガスターに、デジタル映像を加えることで、これまでのメガスターは不得手だった、演出機能や情報を的確に提供できるようになりますが、単にデジタルで機能を付け加えるだけでは不十分です。アナログの良さとデジタルの良さを生かしながら、よりリアルで感動的な星空をより多くの人に体験してもらう新たなプラネタリウムの開発が目標です。そのほか、メガスターの星空をホームページで体験できるメガスターオンラインなど新しいサービスも始めています。

ところで最近、インタビューを受けていて困ることが多いんですよ。プライベートは? 土日の過ごし方は? なんて聞かれても、言えることが何もないんです(笑)。何かを作ることだけが趣味だったのに、その趣味がそのまま仕事になっちゃったんで、趣味と言えるものがなくなっちゃったんですよね。

2005年にはドラマ化されまして(※フジテレビ「星に願いを〜7畳間で生まれた410万の星〜」)。観てくれた人にはよく「優香ちゃん(※ガールフレンド役)とはその後どうなったの?」と聞かれるんですけど、あれは全く架空のキャラクターなんですよね。理系で、オタク気質で、まわりは男ばかりだったし、もの作りに没頭してきたわけなので、浮いた話はきれいさっぱりなかったもので。でも、本当はあんなガールフレンドがいたら良かったでしょうねえ。あのドラマは、僕の青春のルサンチマン(願望)を実現してくれたと思っています。



構成/白輪理子
撮影/高野雅弘

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