人生が動いた!
起業のきっかけは、ベトナム行き。
そんなふうに私が人生最大に落ち込んでいる時に、バイト先のひとつだった雑貨ショップの社長が、ベトナムに連れていってくれたんです。社長のビジネスパートナーである工場の視察に行くから、そのついでにって。私が、「何かやりたい、何かやりたい」とよくこぼしていたからかもしれませんが、「海外のスタッフを紹介してあげるよ。何かの役に立つかもしれないじゃん」と、声をかけてくれて。
あのベトナム行きで、私の人生が変わっちゃったんです。私にとって初めての海外だったこともあったのかもしれませんが、自分の知らない世界や自分の知らない人たちに接して、まさに目からウロコ。心底、びっくりしちゃったんですよ。
えっ、ベトナムって月給1万円くらいなの?…なのにどうして、工場でものづくりをしている人たちは、あんなに楽しそうに働いているんだろう? 子どもたちは幼稚園も行けなくて、学校も行けなくて、かわいそうなはずなのに…なのにどうして、あんなに笑顔がかわいいの? なんでみんなイキイキしてるの? って。
ここには、いろんなことをやりたくても、できない人たちがたくさんいて、でもみんなが明るく毎日を送ってる。私は、それほど裕福ってわけじゃないけど、親に何不自由なく育ててもらってきて、やろうと思えば何でもできる環境にある。なのに、何をぐじぐじ悩んで、時間を無駄遣いしてるんだろうって。もう、落ち込んでる場合じゃない! とにかく動こう、何かをやろうって。
3日間という短い滞在だったけど、あの3日間がなければ、今の私はいませんでしたね。ベトナムにいる間から、次のことをいろいろと考えはじめていました。もちろん、女優の夢を諦めるつもりはない。ただ、私のアイデンティティを表現するのなら、女優以外にも方法はあるじゃないか、と。例えば、自分のブランドを立ち上げることだって立派な自己表現になるのでは?なんて、ぼんやり思ったりして。とにかく今、何かを動かしている、私は生きているんだっていう実感を得たかったのかもしれません。
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