carview! PR企画 掲載期間:2019年6月18日〜2019年7月17日 | sponsored by ジャガー・ランドローバー・ジャパン

空力性能を追求した新しい時代の美しいスタイル

国内外の様々な自動車メーカーでカーデザイナーに取材をするとき「個人的にあなたが好きなクルマはなんですか?」という質問をすることにしている。自身が担当しているブランドではないものを選択してもらうようにしているのだが、かえってくる答えにジャガーがあげられる確率は非常に高い。半数以上の人が迷いなくジャガーの名を口にし、そのフォルムの美しさを褒め称えるのだ。

ジャガーのフォルムはロングノーズ・ショートデッキと呼ばれるものが多く、普遍的な美しさであるともされてきた。その長いノーズは大型の高性能エンジンが収まっていることの象徴であり、短いリアデッキと小さく見えるキャビン(室内空間)は俊敏性や贅沢さを表している。ところがI-PACEはBEVだからもちろんエンジンは存在せず、もっともスペースを必要とするユニットであるリチウムイオン・バッテリーはフロアに敷き詰められているからロングノーズは無用。必然的にキャビンが前進したスタイルとなった。ジャガー伝統のロングノーズ・ショートデッキとは真逆となったのだが、美しさは健在でしかも完成度が高い。

何かに似ていると思ったのだが、ボディ上部のデザインは2010年に発表されたコンセプトカーのジャガーC-X75に近いのだ。電動車のスーパースポーツであるC-X75はハイブリッドパワートレーンをミドに搭載するためショートノーズ。考えてみればミドシップのスポーツカーやレーシングカーに共通するスタイルであり、キャビンは前進するものの空力特性を考慮すればフロントウインドーは寝かされて、それが美しさに繋がっていく。

航続距離が課題となるBEVであり、なおかつ前面投影面積が大きくなるSUVのI-PACEはスーパースポーツやレーシングカーに勝るとも劣らない必然性で空力性能を追求しているため、ノーズからルーフにかけて強い傾斜が連続し、テールエンドまで美しいカーブを描くこととなった。エンジン車と同じようなフロントグリルが存在するが、ここから取り入れた空気はボンネット・スクープから抜けてルーフを通ってテールのウイングまで導かれていく。

エンジン車のように排気管等がないBEVなので理想的なフラットフロアとなり、後端での空気の剥離をスムーズに促すリアディフューザーも高い効果を得られている。走行中に格納されるフラッシュドアハンドルも空気抵抗を下げるのが狙い。Cd値はSUVでトップクラスの0.29となった。かつてのロングノーズは高性能エンジン搭載を象徴したある意味での機能美だったが、I-PACEもエンジンレスのBEVであることと空力性能を追求したカタチ。新しい時代の美しさを獲得したのだ。