経験者からのメッセージ

死を悩んだことがある方、悩む方を支える立場にいる方に、
経験者だからこそ分かるお話をお聞きしました。

うつ病だった私から、
いま悩んでいるあなたに伝えたいこと。

小松 亜矢子さん

こまつあやこ

小松 亜矢子さん

ライター・看護師

1984年生まれ。福岡県出身。10年間で2度のうつ病を経験。
現在は気軽に相談できる場が必要だと考え、「横須賀まちの保健室プロジェクト」を立ち上げコミュニティナースとして活動中。

診断にホッとした1回目、「人生終わった」と思った2回目—。

うつ病になったのはいつですか。

1回目は22歳の時、看護学校を卒業し病院で働き始めて半年経ったころです。2回目は24歳の時、再就職をして関東に出てきたタイミングですね。

自分がうつ病だと分かった時、どのような気持ちでしたか。

1回目の時は、辛くても「休みたい」と言えなかったので、診断された後はとりあえず目の前のやらなきゃいけないことから離れられて、ホッとしました。
しかし、2回目の時は「人生終わった」と思いましたね。再就職しては働けなくなって・・・というのを何回か繰り返していて、「自分は社会人としてまともに生きていけないんじゃないかな」という考えになってしまいました。

「死にたい」と思ってしまう時、その選択肢しか見えなくなってしまうのはどうしてなのでしょうか。

「死にたい」という言葉になっているから本当に死にたいのかというと、そうでもない気がしていて。「この辛さを分かってほしいし、逃げたい」という意味も包括して、言いようもない辛さを表現しているのだと思います。私は1度オーバードーズ(薬の過剰摂取)で病院に運ばれたことがありますが、本当に「死にたい」という気持ちはありませんでした。当時ずっと眠れていなかったので、「寝たい、ゆっくり休みたい」の延長線上で無意識に薬をバーっと開けていて、気付いたら病院に運ばれていました。

まずは焦らないでしっかり休むこと。
「いまの自分」にできることは、それから探せばいい。

振り返ってみて、あの時「こうすればよかった」と思うことはありますか。

オーバードーズしてしまった時は、「早くちゃんと働けるようにならなきゃ」「社会人としてちゃんとしなきゃ」という焦りがあって、焦って就職しちゃったんですよね。なので、もうちょっと休んでいればよかったなと思います。焦ってもいいことないんですよ。結局、焦った分だけ遠回りになっちゃいますし。

再スタートする時には、どんなことを考えましたか?

「前の自分に戻ろう」じゃなくて、「いまの自分にできることを探す」ことが必要だと思いました。いまの自分に無理をさせないで働ける場所はないかと吟味して、まずは自分に自信をつけようと考えました。

小松 亜矢子さん

思い切って話してみて気付いた、私を心配してくれる人の存在。

小松 亜矢子さん

辛い気持ちを落ち着かせるために、やってよかったと思うことはありますか。

話すことで自分の頭の中が整理されるので、話を聞いてもらうこともありましたね。ただ、自分から「聞いて」と言うのが結構苦手で、話そうとしても上手く言葉にならなかったんです。なので、話せない代わりにメールで会話したり、ブログに文章を書いたりしていました。人に伝えるのでもいいし、ただノートなどに書いてみるだけでも違うのかなと思います。

どんなことを書いていたのですか?

辛かった出来事を書いてみて、なぜ自分がそんな感情になったのかを考えてみたりしました。辛いと感じたことを後で振り返って書いてみると、「私って結構ネガティブに捉えがちなんだな」というように自分の考え方のクセに気付けて、少しずつ修正できるようになるかもしれないので。

自分で気持ちを整理するものいいし、誰かに聞いてもらうのもいいということですね。

そうですね。ちょっとずつで大丈夫なので、誰かに話をしてみるといいと思います。私はもともと人に頼るのが苦手で、周りからも「しっかりしている人」だと思われていたし、自分でもしっかりしなきゃと思っていました。でも、思い切って同期に話をしたら、結構みんなが心配してくれたんです。心配してくれている人って意外といるんだなって思いました。なので、「ちょっとしんどいんだよね」というのを、誰かにポロっとこぼし始めるだけでもいいのかなと思います。
誰かひとりではなく、頼る選択肢はたくさんあっていいと思うので、その1つとして相談窓口などで第三者に相談するのもいいと思います。

小松亜矢子さんからのメッセージ

小松 亜矢子さん

ただ1日が過ぎるのを待つだけでもエラい。
逃げなくてもいい。
その場から動かずにとどまって。

「死にたい」という感情を悪いことだと思わなくていいと思います。「それほど辛い状態なんだ」というのを、まずは自分で受け止められたらいい。
それでも、どうしても死にたい時はあると思うのですが、まずは1日だけ待ってみてほしいです。死ぬのはいつでもできるので、その選択をいましなくていいと思うんです。1日が過ぎるのを待って、その1日が終えられるだけでもすごいし、自分を褒めてあげていいと思います。その1日1日を伸ばしていけたから、私はいまがあるので。
もし、行くのに辛い場所があるんだったら、安心できる場所にとりあえずとどまって、その場から動かなくていいと思います。家で寝て1日過ぎるのを待つだけでもエラいです。その後のことは、その時考えなくても後で何とでもなるので。「死なないで今日1日生きた。エラいじゃん。」というのを、いま辛くて悩んでいる方に対しても、過去の自分に対しても思いますね。

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掲載期間 : 2018年8月29日〜9月28日

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